さっきまで集中力があったはずなのに、急に集中力が無くなることってありませんか?
「疲れていたり眠いわけでもない、ほかに気になることがあるわけでもない、なのに急に仕事に集中できなくなる。原因がよくわからないから、どうすれば集中力が回復するのかわからない。」
その悩み、博士エンジニアの晴樹が解決します。
私自身、今日は集中できていて調子がいいな、と思っていても急に集中力が無くなって作業ができなくなることがありました。
なかなかその原因が分からなかったのですが、いまでは集中力が急に切れる原因が分かり、
集中力の低下を防げるようになりました。
急に集中力が切れてしまう意外な原因とその対処方法を知ることで、より集中して効率的に仕事をこなせるようになりましょう!
仕事中に集中力が突然切れる意外な原因
集中力が切れる原因として一般的によく言われるのは、以下のものです。
- 体の問題:体力・睡眠不足、ADHDなどの病気
- 心の問題:悩み・不安・ストレスがある
- 環境の問題:整理整頓されていない、話しかけられる
しかし、それ以外にも集中力が切れてしまう原因があります。
それは取り組もうとしている作業が自分にとって難しい場合です。
難しい作業とは例えば
- 初めてやるのでどのようにやればいいのかわからない
- やらなければならないことが多い
- 知らないことを学んでその知識を使う
などの作業です。
これらに共通するのは、作業全体の見通しを立てにくいことです。
全体の見通しが立てにくいと、何から手を付けていいのか分からない、どれくらい時間がかかるのかが分からない、うまくできるのか分からない、それらの思考が一気にわいてきて、集中力が切れてしまいます。
これは心の問題だともいえるわけですが、常に抱えている不安やストレスとは異なり、この問題はその作業に取り掛かろうとした瞬間にやってくるのです。
なので、心身ともに健康で集中しやすい環境で順調に作業していたとしても、急に難易度の高い作業に切り替わると、その作業に対する不安がわいてきて集中力が切れてしまいます。
切れた集中力を回復させる方法
この場合、集中力が切れる原因は作業の見通しが立たないことなので、見通しが立てば集中力を元に戻せます。
そのためのオススメの方法が、その作業に関して思っていることをひたすら紙に書き出すことです。
ノートを広げペンを持ち、あなたの頭の中に思い浮かんだことを全て書き出します。
例えば・・・
- この作業めんどうだ
- 何でめんどうだと思うんだろう
- 作業の順序が分からないんだよなぁ
- 前にやったことのあるあの仕事と進め方が似ている気がするな
などなど、実際はこんなに順序だてて書き出せないとは思いますが、とにかく書きます。
守るべきポイントは、筆を止めずひたすら書き続けることです。
頭の中で考える、というのは考えているようで考えが進まないことが多いです。
分からない、ああかもしれないし、こうかもしれないし、やっぱり分からない。のような状態になりがちです。
なので、自分の頭に浮かんできたことを全て書き出していきます。
書きだすことで、冷静に、客観的に自分の状態や作業内容をながめることができます。
これを1、2分することで、漠然としていた作業内容が具体的になってきたり、不安の正体が特定の作業内容であることが分かったりと、徐々に作業の見通しが立つようになり、また集中して作業できる状態に戻れます。
書き出すことで頭のもやもやを解消できる
私はこのひたすら書き出す、ということをいろんな場面でよくやります。
- 作業をしていて手が止まったとき
- なんか集中できないとき
- いろいろ考えすぎて思考が進まないとき
なんかよく分からないけど進まないぞ、という場面で、なんとも言葉にできない頭のなかにあるもやもやを言葉にすることで、思考を整理してもやもやを解消しています。
何とも言えない不安を感じている場合、そもそもその正体がばくぜんとしていることがよくありますよね。
なのでその不安の正体が何なのかを知るのが有効なのですが、ただ単に頭の中で「なんでいま不安なんだろう」「急に集中できなくなったけどなんでだろう」と考えていても、答えが出ずに同じような質問を自分に投げかけるだけになってしまいます。
思考を言葉として書き出す、これは集中したい場面以外にも様々な場面で使えると思いますので、ぜひやってみてください。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 心身に問題が無くても仕事中に集中力が突然切れる原因は、これから取り掛かる作業が自分にとって難しく、全体の見通しが立っていないことである
- 切れた集中力を回復させるには、作業に関することなんでも頭の中で思っていることをひたすら紙に書きだす
- 思考を言葉として書き出すことで、頭の中のもやもやが解消される
今回紹介したひたすら紙に書き出すという方法は、赤羽雄二さんの著書『ゼロ秒思考』に書かれていた方法です。
ゼロ秒思考はテーマを一つ決めて1分間そのテーマについてひたすら書く、というものですが、それを作業の見通しを立てて集中力を回復するための方法としてアレンジして使っています。
これはノートと筆記用具さえあれば今すぐにでも始められる方法です。
頭の中にもやもやが出てきたらひたすら書き出す。効果アリなのでぜひやってみてください。