聴く力を身につける3ステップ~壊滅的に聴けない私が克服した方法

聴く力を身につける3ステップ~壊滅的に聴けない私が克服した方法 コミュニケーションがうまく取れない

聴く力を身につけてコミュニケーションを円滑に取りたい、と思っていませんか?

「聴く力というのが大事だということを知ったんだけど、具体的にどうやって身につけていけばいいのか分からない」

その悩み、博士エンジニアの晴樹が解決します。

私自身、壊滅的に人の話が聴けませんでした

聴けなかったことについては本当に自信(?)があります。

どれくらい話が聴けなかったのか、そのことに気づいてどうやって克服して聴く力を身につけたのかを3つのステップで、紹介します。

壊滅的に人の話が聴けないことに私が気づいたきっかけ

私は大学院を卒業してエンジニアとして就職しましたが、その時まで自分は聴く力がない、なんて思ったことがなかったんです。

それ以前に聴く力なんて考えたこともなかったんですね。

しかし、あることがきっかけで、自分の聴く力が無いことに気づくことになりました

新入社員研修中にグループワークがあったんですが、数日かけていくつかの課題をこなし、最後にグループメンバーそれぞれの良い点・直した方がいい点を匿名で書く、というものがありました。

そこで私に対して書かれていたこは、「人の話を最後まで聞かずに発言を遮ってまで喋るところ」「相手の意見を否定するところ」というもの。

ちなみに良い点には何と書かれていたかというと「積極的に発言をするところ」というところです。

明らかにグループメンバーが気を使って、私の悪い点を何とか利点としても書いてくれているだけで、要は「全然人の話を聞かずに遮ってまで喋るやつ」というわけです。

恐ろしいのは、10人以上いたグループメンバーのほとんどの人からそのような評価を受けていたんです。

それって相当なことだと思うんですけど、もっと恐ろしいのは、自分では人の話を遮っている・意見を否定している、という意識が全くなかったことです。

なので、人生で初めて自分がそのような振る舞いをしていたのかということに気づかされました。

それまでなんかコミュニケーションも上手くいかないこともあるなぁ、と思ってはいましたが、あまり気にしていませんでした。

でもこのとき初めて、聴く力が無いことがコミュニケーションがうまく取れない原因の一つなのかもしれない、というように認識しました。

聴く力を身につけるために私がやってきたこと

こんな筋金入りの、人の話を聞かない・自分の意見を言いたがる私がどのようにして聴く力を身につけたのか。

3つのステップで解説していきます。

ステップ1.人の話を遮らずに最後まで聴く

聴く力を身につける初めのステップは、人の話を遮らずに聴くことです。

「ああ、なるほど」と思ってそれができる人は次のステップに進んでよいと思うんですが、私みたいに重症な人はそもそもそれができないんですよね。

聴く力について調べてみてもこのあたりって全然掘り下げられていないんですよね。

黙って聞くくらいできるでしょ、ということなんでしょう。

なのでその解決策って探しても見つからなかったんです。

自分で試行錯誤した結果どうしたのかというと、人が喋りだしたら「今はこの人が喋っているから遮らずに最後まで話を聞こう」ということを頭の中でずっと繰り返し唱えたんです。

普通に話を遮らずに聴ける人は信じられないかもしれませんが、「絶対に話始めてはいけない」ということを頭の中で延々と唱えていないと人の話を遮っちゃうんですね。

これを直すのにものすごい時間がかかりました。

それこそ1年単位、いやもっとかかったかもしれません。

今でこそ聴く力はかなり身についたと思うんですけど、そんな今でも相手が話し始めたら「話し始めたのでまず最後まで話を聞こう」と、一度頭の中で確認するようにしています。

でもこの方法、問題があるんです。

ずっと頭の中で「最後まで聞こう」と考えているので、相手の話をあまり理解できないことがあるんです。

でも、相手の話を遮らないようになるまでは、相手の話を理解できなくてもしょうがないと思うようにしました。

そこまでしないと聴けない人もいるのです。

ステップ2.発言の内容を理解する

人の話が聴けるようになったら、次は内容を理解するステップに入ります。

これは根本的には、時間をかけて知識を身につけ、経験を積むことでしか解決できません

「なら知識が身につくまではずっと理解できないままなのか」というとそういうわけでもなく、その場で理解度を高める良い方法があります。

それは相手に質問する、ということです。

自分の知識が足りなくて相手の言っていることが分からないなら、それは単に相手に聞けばいいのです。

ただし注意したいのは、相手の話していることが理解できない場合、

  • 自分の知識が足りない
  • 相手の知識が足りない

という二つの原因があるということです。

特に、相手の知識が足りない場合が厄介で、自分の知識がない場合は相手の知識が足りないことに気づきにくいんですよね。

相手の言っていることが分からないと、ついつい自分の知識や理解力が足りないのかと悩むこともありますが、じつは単に相手の知識不足ということは多いです。

知識が不足しているので明確にポイントを押さえて話すことができないので、何が言いたいのか分からないんですよ。

なので話が分かりにくく内容が理解できない。

でもそんな場合も相手に質問すればよいのです。

「つまりこういうことですか?」「~を解決したいと思っているんですね?」などのように。

絶対にやってはいけないのは、理解できたフリをすることです。

話を聴く場面であっても相手と認識を共有するために質問をする、私はこれを常に意識していました。

あとは絶え間なく知識と経験を積み重ねていくしかないですね。

ステップ3.発言の背景を読み取る

最後のステップは、相手の発言の背景を読み取れるようになることです。

相手の話を聴いていると、思うことはいっぱいあります。

例えば「簡潔に答えてほしいなぁ」「それ間違っているよ」「自分の意見のほうが正しいはずだ」など。

別にこのように思うこと自体は自然だと思います。

ただし、それを直接相手にいうと相手が反発したり萎縮したりするだけで、なんのために話を聴いているのか分からなくなってしまいます。

重要なのは、ただそう思うだけではなく、自分がそのように感じることを相手が言うのはなぜなのか、その背景を読み取ることです。

例えば技術的な相談を受けた時とかによくあるんですけど、話を聴いている途中で「あっ、この人は技術的に間違った認識をしているな」ということに気づくことは結構あります。

でもそれを即座に、それこそ話を遮って正すのではなく、「なぜこの人はそのような間違った認識をしてしまったんだろう」「どのような質問をすれば本人がそれに気づけるだろうか」ということ考えるんですね。

その場で相手の言っていることを理解しながらそういったことを考えるのは、慣れていないとかなり難しいでしょう。

なので初めのうちはできなくても問題ないですが、できるようになるにはある程度訓練が必要です。

相手の発言の背景を読み取る練習方法の一つとしておすすめなのは、話が終わってあとで一人の時間に、なぜ相手はそういうことを言ったんだろう、というのを考えてみることですね。

「こういう勘違いをしていたらこういう間違いをしてしまうかもなぁ」「この知識が無いからこういう発言をしたのかもしれない」「自分とは正反対の意見だけど、相手の立場がこういう状況だったらそういう意見を持つ可能性はあるな」などなど。

相手がいない、自分だけの時間であればいくら時間をかけて考えても問題ないですよね。

それが正しいかどうかは、相手に直接聞かない限り分からないですが、別にそれが正解かどうかはあまり重要ではありません。

常に相手の発言の背景を考える癖をつけることで、徐々に相手が話している最中にも考えられるようになります

考えられるようになったら、自分の考えが正しいか相手に質問すればいいんですね。

ここまでできれば相当聴く力が身についたといえます。

聴く力を身につけるとこんなにいいことがある

聴く力を身につけると良いことして、コミュニケーションが円滑になることが取り上げられがちですが、特にエンジニアの立場から見ると問題が解決しやすくなることもあげられます。

エンジニアとして話を聴くときは、相手の、または自分と相手双方の抱える問題を解決しようとしている場面が多くなると思います。

そのような場面でよくあるのは、「何が問題なのか分からない」ことです。

「問題があるから話をしているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、知識不足や、知らないことに対する恥ずかしさなどから、意識的に、または無意識のうちに本当の問題を隠してしまうことはあります。

そういった状況でも、相手と話をしている中で、自分と相手の頭の中が整理できて、何が分かる、分からない、がクリアになるんですよね。

聴く力はそれを大いに助けてくれます

話をしているときは、ある問題を一緒に解決しようとしているはずなんですね。

過去の私のように、自分の意見を押し通すとか、自分の正しさをアピールする場として話し合いの場を使わないように、聴く力を身につけるのがおすすめです。

まとめ

この記事で紹介した、聴く力を身につける3つのステップは

  • 人の話を遮らずに最後まで聴く
  • 発言の内容を理解する
  • 発言の背景を読み取る

というものです。

私にとっては聴く力を身につけるというのはとても大変で、それこそ10年単位でかかるようなものでした。

それでも今振り返ると、時間がかかってでも人の話を聴けるようになったことは大きな価値があることだと感じています。

やっぱり聴く力があるかないかで、コミュニケーションが円滑に進むか、そもそも仕事自体が円滑に進むのか、というところに大きな差がでるんですね。

聴く力を身につけたいと思っている方は、この記事を見た次の日から「自分は人の話を遮らずに最後まで聴いているのかな?」ということを意識してみるところから始めてみましょう。