博士エンジニアの晴樹です。
ルーチンワークと聞くとどういうイメージを持ちますか?
「ルーチンワークはやらないといけないからやっているけど、つまらないし成長できないし、本当はやりたくない」
そんなことを思っていないでしょうか。
いえいえ、実はルーチンワークは楽しめるし、何より自分の成長につながるんです。
この記事では、ルーチンワークを楽しんで行う方法や、ルーチンワークを自分の成長につなげる方法について紹介します。
ルーチンワークでは成長できない?
ルーチンワークに対する大きな誤解は「成長できない」ということではないでしょうか。
確かに、自分で決めることが多い仕事と比べたら、成長できる幅は小さいです。
でも「成長できない」わけではないんです。
実際はルーチンワークをどういうものとして捉えるかによって、ルーチンワークを楽しんだり成長につなげたりすることができるのです。
ルーチンワークが単なる繰り返し作業であると考えて実行しているうちは、成長することは難しいでしょう。
では、どのようにルーチンワークと向き合えばいいのでしょうか。
ルーチンワークは「どうやるか」を考えるのが成長のポイント
ルーチンワークをやるときのポイントは、「何をするのか」ではなく「どうやるか」に注目することです。
そもそも、何をやるかというのはルーチンワークなので決まっているわけですね。
だからそれを淡々とやればいいや、となってしまうとルーチンワークがつまらない、成長に繋がらない作業になるわけです。
ならどうすれば成長に繋がるのかというと、改善策を考えながら取り組むのがポイントです。
改善策とは例えば、もっと正確にやるにはどうすればいいのか、もっと速くやるにはどうすればいいのか、といったことです。
こういったことを考えながらルーチンワークと向き合うと、ルーチンワークの見方が変わってきます。
例えば、同じ作業でもやり方を少し変えるだけで速くできるようになったり、逆に遅くなったりするので、自分のやり方でスコアが変わってくるゲーム感覚で楽しめます。
また、改善を繰り返す過程で「そもそもこれはどういうタスクなんだろう」「何が求められているんだろう」「このタスクをより良くこなすためには何が必要なんだろう」と、考えるようになります。
そのように、常に考えながら取り組むことで、思考力が向上したり新たなものの見方が身についたりしていきます。
当然それらはルーチンワーク以外の仕事に対しても効果的に働くわけです。
実際、ルーチンワークと言ってもやる人によって差があることを感じないでしょうか。
同じようなことのはずなのに、仕事ができる人とできない人の間では、速さや正確性に差が出るんですね。
なぜ差が出るのかというと、仕事ができる人は常に考えながら作業をしていて、その積み重ねがルーチンワークにも、そしてその他の仕事にも現れるからです。
ということは、ルーチンワークであっても細部を気にかけたり、改善策を考えたりすることを常に意識していれば、仕事ができる人のような考え方が身につけられる可能性がある、ということです。
日常のルーチンワークでも成長できる
仕事で取り組むルーチンワークというのは人によって違うと思うので、ここでは日常のちょっとしたことでも成長できる、そんなエピソードを紹介します。
朝食の準備は成長のチャンス
私は家族の朝食を準備することが多いのですが、朝食の準備時間ですら成長のチャンスだと考えています。
朝食ではメニューが決まっていることも多く、その準備というのはまさにルーチンワークと呼べます。
これを単なる「やらなくてはいけない家事」という風に捉えてしまうと、面白くもなく、当然成長にもつながりません。
では私の場合はどうしてるのかと言うと、例えば冷蔵庫の扉を開ける回数や移動を減らすにはどうすればいいのか、質を保ちながらより速く準備するにはどうすればいいのか、こういったことを考えながら朝食を準備しています。
そうすると、同じようなことをやっていても、こうすればもっと効率が良くなるんじゃないか、ということに気づいたりします。
もちろん朝食を効率よく準備する方法自体が仕事の効率アップに直接つながるわけではありませんが、そこから得られる気づきや常に考える姿勢というのは仕事にも活かされています。
また、考えながら毎回挑戦していくことで、決まった作業であっても楽しく行うことができます。
朝食づくりで自分の視野の狭さを知る
朝食づくりを通して、自分の視野の狭さに気づかされたりすることもありました。
それは、朝食のメニューに関して子どもがいつもと違ったものを食べたい、言ったときです。
欲しがったメニューは以前のものよりも準備に手間がかからないもので、より早く作れるものです。
そもそもメニューを変える、という発想に至れば、もっと効率を改善できたわけです。
当たり前のようにルーチンワークをこなしていましたが、必要なのは発想の転換だったことに気づかされました。
朝食ぐらいでこんなことを考えたり感じたりするのは大げさだと思いますか?
私はどんなことでも「楽しもう」「成長につなげよう」と意識しているので、それが日常にも仕事にも現れます。
ルーチンワークは「つまらない」「成長できない」と思っている人は、そういう意識がそうさせているだけなのです。
やるべきことはただ目の前にあるだけで、それ自身は「楽しい」「成長できる」という要素を持っていません。
それを楽しめるか、成長の糧にできるのかどうかは、取り組む人の態度で決まるのです。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- ルーチンワークは「どうやるか」を考えることで自分の成長につながる
- 常に改善策を考えながら取り組むことで、思考力が向上したり新たなものの見方が身についたりする
仕事に限らず、あなたが何気なくやっている日常の習慣的な行動も、改善ポイントにあふれているかもしれませんよ?
そういった身近なところからでも「どうやるか」に注目する癖をつけていけば、ルーチンワークだろうが何だろうが、楽しく自分の成長につなげられますよ!