ポモドーロテクニックを試してみたいけど実際どういう効果があるんだろう、と思っていませんか?
「作業に集中する方法としてポモドーロテクニックをよく聞くけど効果あるのかな?なんで効果があるんだろう?」
その疑問、博士エンジニアの晴樹がお答えします。
私自身、集中できる仕事術としてポモドーロテクニックを知ったときは、本当に集中できるんだろうかと疑問でした。
実際にやってみると集中力を高める以外にもさまざまな効果があり、今ではポモドーロテクニックなしで仕事をするなんて考えられないほどです。
この記事では、そんなポモドーロテクニックの効果を5つ選んでお伝えします。
ポモドーロテクニックの効果5選
ポモドーロテクニックの効果は
- 集中できる
- 効率が上がる
- マルチタスクでも気が散らない
- タスクの先送りを防げる
- 自分の状態を把握できる
まとめると、仕事が早く進み自分の時間が増やせるという、誰もがうれしい効果が得られます。
そんな効果のあるポモドーロテクニックですが、やり方はいたってシンプル。
- 25分の間に行うタスクを1つ決める
- 25分間タスクを行う
- 5分間休憩する
- 1~3を4セット繰り返したら長めの休憩をとる
タスクを行う25分間を「1ポモドーロ」と呼び、タイマーやアプリを使って25分を測ります。
たったこれだけです。
たったこれだけなのになぜポモドーロテクニックにはいろいろな効果があるのでしょうか。
ではさっそく、私が選ぶ代表的なポモドーロテクニックの効果5つと効果がある理由を見ていきましょう。
ポモドーロテクニックの効果1.作業に集中できる
ポモドーロテクニック最大のメリットは、やはり作業に集中できることです。
なぜ集中できるのかというと
- 適度な休憩があるから
- 時間が限られているので時間内にやり切ろうとするから
この二つがあげられるでしょう。
集中力は一時的にはそれなりの長さを保てるかもしれませんが、1日にわたって集中し続けるのは大変ですよね。
ポモドーロテクニックは適度な休憩をとりながら集中することを繰り返すので、結果的に長く集中力を保つことができます。
ただし、休憩中の過ごし方に注意しないと、ポモドーロテクニックの効果を最大限に引き出せません。
おすすめのポモドーロ間の休憩の仕方についてはこちらの記事にまとめて起きました。

また、25分という時間が決められているため、時間内にタスクを一定のところまでやり切ろうという意識が働き、ダラダラ作業することが減ります。
ポモドーロテクニックを使うときは、ポモドーロごとにタスクをどこまでやるのか目標を立てて行うと、より集中力が上がります。
ポモドーロテクニックの効果2.作業効率が上がる
ポモドーロテクニックの効果1のところで、時間内にやり切ろうとする、という効果をあげましたが、このことが二つ目の効果である「作業効率が上がる」ということにつながります。
これはたんに、集中するから効率が上がる、という以上のことがあります。
25分という時間を意識するようになると、時間内に早く終わらせるにはどうすればいいのかを考えるようになります。
すると、ただただ作業に集中するだけではどうやっても時間内に終わらなかったり、効率が改善されなかったりすることに気づきます。
じゃあどうすればいいんだろう、そう考えたときがチャンスです。
例えば、いつもやっている作業の特定の部分を自動化する仕組みを考えたり、外注した方が全体的な効率が良いことに気づいたり、効率化のために全体を見直してみたらそもそもその作業が無駄だと気づいたりできます。
そして思いついた対策を試していくことで、ただただ作業をしていただけでは思いつかなかったような改善策が出てきて、結果的に作業効率が上がります。
どんなに集中して作業できたとしても、その作業自体の効率が悪かったら全体の効率は上がりませんよね。
作業自体を見直して効率を上げる、そんなことに気づけるのもポモドーロテクニックを使うメリットです。
ポモドーロテクニックの効果3.マルチタスクでも気が散らない
ポモドーロテクニックのルールでは1ポモドーロ1タスクと決められています。
なので基本的にポモドーロ中は特定の一つのタスクに集中しようとする意識が出てきます。
マルチタスクの欠点は、今やっているタスクとは別のタスクがふと気になってしまい、今やっている作業に集中できなくなることがあることです。
ポモドーロテクニックを使っていると、1ポモドーロ1タスクのルールにより、別のタスクが気になりいろいろ考え始めようとしたときも「いまはこのタスクをやる時間だ」と気づいてすぐにもとの作業に戻ることができます。
マルチタスクはタスク切り替え時にも頭を使うので頭が疲れてしまうため、できれば避けた方がいいのですがやらざるを得ない場合も多いと思います。
そんなときでもポモドーロテクニックを使えば、少なくとも作業中は一つのタスクに集中できるというメリットがあります。
ポモドーロテクニックの効果4.タスクの先送りを防げる
1ポモドーロ中に行うタスクに、先送りしがち・気がのらないタスクを設定して無理やりタイマーをスタートさせると、「とりあえずやるか」という気持ちになってタスクを開始できるという効果もあります。
やりたくなくて先送りしてしまっている作業というのは、開始するときの心理的ハードルが高いですよね。
そういった作業を始めるには、開始時のハードルを少しでも下げる必要があります。
ポモドーロテクニックの場合は、開始時のハードルは「タイマーをスタートさせる」というものなので、指一つですぐにできることですよね。
「結局そのあと先送りしていた作業をするなら同じじゃないか」と思うかもしれませんが、タイマーをスタートした時点で既にその作業に取り掛かっていることになるという心理的な違いは、作業が進むかどうかに大きな影響があります。
また、とりあえず25分という手軽さも、開始しようかどうか悩んでいる心を後押しします。
取り掛かってみると意外とすんなり作業が進んで、もう1ポモドーロやるか、と先送りにしていたタスクを完了させられるかもしれません。
このように、作業開始時に背中を押す効果もあります。
騙されたと思って、一度試してみてください。
ポモドーロテクニックの効果5.自分の状態を把握できる
1ポモドーロを基準とした規則的なリズムで常に作業をしていると、作業の進み方、集中の仕方、何ポモドーロできたか、などで自分の調子が測れます。
25分間集中できない、気が散ってしまう、疲れを感じる、といったことに敏感になるため、うまく1ポモドーロ続けられない、といったことからいつもと体調が違うことにすぐに気づけます。
そんなときは、無理せず仕事内容を集中力が無くてもできるようなものに切り替えたり、仕事を早めに切り上げたりするなどの対応が取れ、結果的に仕事全体の効率が上がります。
まとめ
この記事で紹介したポモドーロテクニックの効果は
- 作業に集中できる
- 作業効率が上がる
- マルチタスクでも気が散らない
- タスクの先送りを防げる
- 自分の状態を把握できる
というものです。
とてもよい効果ばかりですぐにでも試してみたい、という人もいると思いますが、注意点としては
- 慣れないととても疲れを感じる
- 仕事の形態によってはポモドーロテクニックを実施するのが難しい
というのがあります。
特にこれまで集中できなかった方は、ポモドーロテクニックを始めたころはとても疲れを感じてしまうかもしれません。
でもこれも対策をとり正しく行えば、すぐに解消されます。
詳しくは以下の記事にまとめてあります。

また、仕事の内容によってはそもそもポモドーロテクニックが実施できない恐れがあります。
例えば対面業務で人とコミュニケーションを取ることが主である業務や、会社員でしょっちゅう他の人からの割り込みが入るような業務では、邪魔をされず25分間集中できる環境をそもそも作れません。
反対に一人で作業をする時間が多いフリーランス全般や、ライター、デザイナー、プログラマーなどの方は、仕事内容によってはポモドーロテクニックをかなり活用しやすいのではないでしょうか。
私自身本当に集中力が無くて悩んでいたんですが、ポモドーロテクニックのおかげで集中して効率的に仕事をこなせるようになり、仕事を早く切り上げて余った時間を自分の成長のために使えるようになりました。
私が使用しているポモドーロテクニック用のアプリは以下の記事で紹介しています。

集中できなくてお悩みの方、ぜひポモドーロテクニックを始めてみましょう!